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エアーハンマー工法

井戸工事費/さく井工事費(掘削単価、ボーリング単価、揚水ポンプ費用、概算見積例)

ボーリング単価や井戸掘削工事費に関するお問い合わせが多いため、弊社の概算見積もりを紹介します。
御見積金額は、会社の規模と専門分野、地形・地質、工法、所有機械などで変わりますので、参考程度でお願いします。
なお、御見積および現地調査(大分県内)は無料ですのでお気軽にお問い合わせください。

ボーリング単価とは?

ボーリング単価は幾らですか?」と、よくお問い合わせがあります。それでは「ボーリング単価」とは何でしょうか?
弊社が知っている他社様の単価は、約5,000〜290,000円/mです。前者は「打ち込み井戸」、後者は「手掘井戸(丸井戸)」です。
最後は、間違いなく29万円/mです。どうしてこんなに差があるのでしょうか。
一概に井戸工事といっても、井戸の種類や品質によって、材料費、人件費、経費、掘削深度が異なるため、単純比較は難しいものです。
そのため、御見積内容について詳しくご説明します。また、他社様の相見積もりの内容についても、弊社の分かる範囲でご相談にのります。

ボーリング単価=井戸工事費(@材料費+A人件費+B経費)÷C掘削深度
【@材料費】 ビット、管類、燃料費など。管類でも、井戸側、VP管、鋼管、繊維強化プラスチック管(FRP)、ステンレス管などがあります。
【A人件費】 人数×掘削日数です。深度、口径、地盤によります。小さな井戸が得意な業者もあれば、大きな井戸が得意な業者もあります。
【B経費】 会社の規模、所有機械、運搬費によって変わります。硬い岩盤や崩壊性地盤、大口径になるとそれなりの機材・機械が必要です。
【C掘削深度】 浅ければ安いという訳でもなく、たとえ5mでも仮設費や運搬費が必要です。そのため、ある程度深いほうが単価は安くなります。

さく井工事(ダウンザホールハンマー工法・特殊エアーハンマー二重管掘削工法)の掘削単価と概算見積例

  1. 施工対象: ボーリング井戸工事・深井戸ボーリング
  2. 工事概要: φ160mm掘削、φ125mmSGP鋼管仕上げ
  3. 掘削工法: 特殊エアーハンマー二重管掘削工法(ダウンザホールハンマー、ダウンザホールドリル)
  4. 対象地質: 粘性土、砂質土、礫質土、軟岩、中硬岩・硬岩(凝灰岩、花崗岩、砂岩、礫岩等)
  5. 取水深度: 平野部 30m程度、台地・山岳地 50〜100m程度
  6. 掘削単価: 【0〜50m位まで】 15,000〜30,000円/m前後、 【50〜100m位まで】 15,000〜20,000円/m前後
上記単価は、工事一式に対しての1m当たりの単価です。(掘削工事費、ケーシングパイプ等の材料を含む単価です。)
掘削単価は、施工条件(特殊搬入、地形・地質、特殊仕様)、リスク等により上下します。 揚水には水中ポンプ設備工事費が別途必要です。
ボーリング井戸工事(ダウンザホールハンマーケーシング併設工法) 概算見積例(参考例)
名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額 摘要
仮設及び撤去工事費 1 90,000 90,000
掘削工事費 φ160mm 80 m 4,000 320,000 エアーハンマー二重管掘削工法
ケーシングパイプ SGP125A(内径130.8mm) 80 m 3,500 280,000 配管用炭素鋼管(JIS.G.3452黒鋼管)
集水孔加工費 SGP125A 11.0 m 2,000 22,000 プラズマ機械切スリット加工
ハンマービット歯先 φ160mm 0.2 800,000 160,000 特殊拡幅ビット歯先
軽油・オイル他雑材費 1 80,000 80,000
ケーシングパイプ挿入費 SGP125A 80 m 1,000 80,000 鋼管切断加工、2.75m×37本溶接挿入
孔内洗浄仕上げ費 1 50,000 50,000 排水は付近放流処理
スライム処理他雑工事費 1 50,000 50,000 スライムは付近散土処理
機械器具材料 損料費 1 60,000 60,000
機械器具材料 運搬費 1 90,000 90,000 4t積ユニック4台分他
諸経費 1 90,000 90,000 簡易揚水試験、柱状図等含む
小計 1,372,000
値引き -92,000
合計 1,280,000
※上記は、大分市内で弊社に施工を任せて頂いた場合の小規模の「民間価格」です。
施工条件により価格が変動します。また、材料等は価格が変動します。
官庁工事・ゼネコン様など施工規模が大きい場合は価格が異なります。
詳細な価格はお問い合わせ願います。

水中ポンプ設備工事 概算見積例(参考例)
名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額 摘要
川本式深井戸水中ポンプ 100V・600W 1 317,000 317,000 形式UFH-600S
揚水管 φ25mm、L=4.0m 10 4,400 44,000 形式SGPねじ付き白鋼管
バルブ・継手部品他雑材費 1 25,000 25,000 保温材VP管等含む
井戸側ポンプ室セット 2 9,000 18,000
井戸側ポンプ室セット設置工事費 基礎工事 2 9,500 19,000
水中ポンプ挿入据付工事費 1 60,000 60,000 クレーン車使用等含む
配管・電気設備工事費 1 50,000 50,000 付近5〜10m以内既設配管及び電源継込
ポンプ試運転他雑工事費 1 45,000 45,000 発電機使用
機械器具材料 運搬費 1 12,000 12,000
諸経費 1 65,000 65,000 水質検査(飲料9項目+鉄・マンガン)含む
小計 655,000
値引き -155,000
合計 500,000
※掘削後に簡易揚水試験をします。その結果(水位、水量)によってはポンプ機種変更をすることがあります。
ポンプ本体、揚水管、材料等は価格が変動します。詳細な価格はお問い合わせ下さい。

掘削増減の契約

井戸工事の御見積書で、最も”注意すべき点”は、「掘削増減の契約」事項についてです。
掘削増減の契約とは、予定掘削深度で未だ水が出ないときに、それ以上の増加分を幾らで掘るかというものです。
逆に予定掘削深度より早く水が出たときは、掘削減※として幾ら値引くかというものです。
そのため、弊社では必ず、「掘削増減の契約」事項を付記しています。
※弊社が採用しているハンマー工法は、水が出れば途中で終了となるため掘削減の可能性があります。
 一般的なロータリー工法では、契約通りの予定深度まで掘ってから集水位置を決めることが多い工法です。


例@・・・ A社と弊社の御見積書があるとします。(A社:ロータリー工法、弊社:ハンマー工法のため同条件ではありません。)
【A社】 ・・・ 深度80mまで 一式112万円の御見積(掘削増減の契約無し、または未定) → このとき、ボーリング単価は、1.40万円/m
【弊社】・・・ 深度80mで    128万円の御見積(掘削増減1.30万円/mの契約有り) → このとき、ボーリング単価は、1.60万円/m

【お客様】・・・ A社の御見積金額が安いため、A社に依頼。
【A社】・・・  掘削深度80mまで堀切って終了。地下水は深度50〜60mにある?ようなので集水孔を余裕をみて深度50〜70mに設置。
【お客様】・・・ 契約通り、A社に総支払金額一式112万円のお支払い (このとき、ボーリング単価は、112万円÷80m=1.40万円/m)

ここで、弊社へ依頼して頂いたと仮定すると・・・
【弊社】・・・  掘削深度50〜60mで水が出たため、集水孔を深度50〜60mに設置、掘削深度60mで終了。掘削減20m(当初80m-掘削60m)が発生。
【お客様】・・・ 掘削増減の契約により、128万円 - 掘削減20m×1.30万円/m=128万円-26万円=総支払金額102万円 (ボーリング単価は、1.70万円/m)

ボーリング単価が高くても?掘削増減の契約事項があると、総支払金額では逆に安くなることがあります。
一式いくらの御見積は、「それ以上は費用がかからない」と考えがちですが、未知な地下は、掘削増減が必ずあります。逆に無いとおかしいのです
掘削増減の契約がないと、工事費用が点のため、会計にトラブルが起きる可能性があります。
掘削増減の契約があると、工事費用が点から線になるため、会計は明瞭です。

地下水を得ることが目的のため、ボーリング単価は目安に過ぎません。
「ボーリング単価」は、本当は未確定なものなんです。